長岡弘樹
ノンフィクション・小説
2008日本推理作家協会賞受賞作
2012「おすすめ文庫王国」国内ミステリー部門1位
四編の短編推理小説から出来あがっています。
「傍聞き」はその内の一編。
他、「迷走」、「899」、「迷い箱」。
傍聞きとは、、、かたわらにいて、人の会話を聞くともなしに聞くこと、、 辞典を引くと、こうあります。 当時の話題作、、と想いを巡らせ、また今更ながらとも考えもしましたが 何故か引き寄せられてしまいました。
小学生の娘と二人暮らしの啓子は、同じ刑事だった夫を4年前に亡くした。 ある日、かつて自分が捕えた窃盗の常習犯が、隣の家に入り込んだ容疑者として 拘置される。やがて容疑者より啓子に面会の申し出が、、。
200ページ程度の文庫本に四編が収められているので、早い人なら1時間もあれば 読み切ってしまう(結果=評価が出てしまう)ので、書き手にとってはここが 怖いところで、また読み手にとっては、これも一つの短編の醍醐味ということでしょうか。
「傍聞き」は四編の中でも最高の賛辞を得ておりますが、 読み手によれば意見が割れる こともあるかと思います。
いずれも前評判は抜きに楽しむことですね。。
「迷走」は救急隊員、「899」は消防隊員、「迷い箱」は元受刑者を受け入れる更生保護施設の施設長の話です。