受け月

伊集院静

ノンフィクション・小説

(吉川英治文学新人賞、同文学賞、直木賞、柴田連三郎賞 各賞受賞)

夏目雅子、篠ひろ子の大女優を嫁にした作家。
近藤正彦の「ギンギラギンに、、」等、ヒット曲多数の作詞家でもある、、と書くと何かチャラけた男を想像しそうですが、作品を読むと全くもって、それらが誤解であることが解り、見抜けない?或いは有能な人間への単なるやっかみ?で自分の愚かさに恥じます。
詳細は、私の職務経歴書(宅ふぁいる便)をご覧ください。

http://c.filesend.to/plans/career/body.php?od=110421.html

また、ダイナースがメンバーだけに発行する「Signature」に旅のエッセイ(ゴルフものが多い?)を連載しています。
人生の辛酸をいやというほど味わった者のみぞ持つ本物の洞察力、、、
そして本物の大人の男の優しさ、色香と品格、博学、、全てを持ち合わせた魅力ある作家の一人です。
、、と、前置きが長くなりましたが、チカラの入れ様を感じて戴けましたでしょうか(笑)。。
「受け月」は、7編の野球小説からなる短編集です。
だが、野球小説と侮るなかれ、、人生は「獲得」と「喪失」の歴史であることの実証を、作者が高校、大学で経験した野球を通して綴ります。
人間の魅力、男のダンディズム、を時には端折って読み手に創造させ時には巧みな描写で奮い立たせ、気が付けばいつの間にやら「伊集院ワールド」へ。

第107回直木賞受賞作。
どれをとっても秀逸な短編。
これで納得(感動)出来なかったら、仕事も出来ないヤツかと、、は言い過ぎ?。